愛って、なんだろうと思うことがあります。
「相手を幸せにしたい」と思うことは、もちろんだけど、現実的に、綺麗ごとだけではいられないことはこの世界にあります。
例えば、結婚を考えていた恋人が無職になったとする。不治の病になったとする。何かのトラブルに巻き込まれたとする。
それでも、「見捨てられないな」って思えるかどうかって、重要だと思うんです。
単に自分のメリットだけを考えて婚活している人は、そんな恋人を捨てて、「もっと他にいい人がいるのでは?」と考えてしまうと思うんです。
もちろん結婚は生活だから、現実的な思考は大切です。
それでも、「もっといい条件の人を!」ではなく、「この人を見捨てられないな」(※「この人を守りたい」とまで思えたら、さらに素敵なことですが)って思えるかどうか。
それこそが自分にとって恋人は唯一無二の存在になっている証拠というのか。
結婚に限らず、付き合うことにも責任と覚悟は伴うもの。
もちろん付き合って3か月以内の浅い関係であれば、何かトラブルが起こったら終わってしまうことも少なくないかもしれない。
でも、1年以上付き合って行く中でそんな思いを抱けないようでは、ちょっと自分の「薄情さ」に気付いた方がいいかも。
もちろん人それぞれに器はあるし、能力にも個人差はある。さらに、周りは「不幸になるだけだから、今のうちに別れなよ」なんて、止めるもの。
でも、「それでも一緒にいたい」ってそう思える愛情が自分の内側から湧き出るのかどうか、それこそが大事なんですよね。
それは相手云々ではなく、そもそも自分に「愛せる力があるのか」が問われるものだとも言えますしね。
「好きだ」「愛している」なんて言葉ではいくらでも言える。自分と相手の調子がいい時に楽しく過ごすことなんて、誰でもできる。
でも、なにか問題が起こった時にでも、「大丈夫。傍にいるから!」って、言えるかどうかが、重要なんですよね。
そう言える人でありたいし、相手からも、言われたいものですよね。
それこそが、「愛」だから。
byコラムニスト・ひかり