本を通して、「愛」の本質を考えてみませんか?
書籍「生きることと愛すること」 (著者:ウィリアム・エヴァレット/講談社現代新書 503)では、愛そのものについて紹介しています。
この本の内容について、簡単に説明します(私なりの解釈なので、興味ある方は、ぜひ本を読んでみて!)。
「私はあなたを愛しています」には、2つの意味がある、そうです。
1.私はあなたが欲しい
2.私はあなたを幸せにしたい
1は自分のために欲しい(自己愛)=受動的=エロスの愛
2は相手に与えたい(他人愛)=能動的=アガペの愛
この本では、2のアガペの愛のみを「愛する」と言っています。
では、愛するためにはどうしたらいいのか?
それはこの4つだそうです。
1.相手を受け入れる事
2.相手を理解すること
3.相手に仕えること
4.自分自身を与える事
そして、2の「相手を理解する」ために必要なことは?というと、
・相手のために時間を作ること
・相手をよく観察すること
・相手の話を聞くこと
ということだそうです。
ただ、愛するということは、ただ相手をそのまま受け入れる事ではない。
相手を成長させること(=善に進める人にすること)が愛するということ。
では、最大の善とは何か?というと
「人を愛するということ=その人の行動が愛に基づくような人に成長させること」
だったりします。
つまり愛するということは、その人にもっと「愛する力」をつけさせることなのだそうです。
また「人は愛されることによって、より愛することが出来るようになる」もの。
だからこそ、相手を愛することで、もし相手からももっと愛されるようになったら、二人の愛は無限大に大きくなるのかもしれません。
もちろん「他人を愛する」ことだけではなく、「自分を愛する」ことだって、同じなんですよね。
自分を甘やかすのではなく、自分を成長させるってことが、本当の意味で自分に対する愛なのです。
まさにこの本には、自分を成長させる、愛の真理が書かれているので、“自分への愛”だと思って、読んでみるのもいいかもしれませんね。
byコラムニスト・ひかり