「自分と向き合えていない人」は、生きづらくなってしまうものです。
「自分と向き合う」とは、自分の感情ときちんと向き合い、それを分析し、どうしたらいいのか?を考えること。
それができない人は、ただただ自分の感情に振り回されてしまう。「好き」「嫌い」の気持ちばかりに。
だから、冷静な対応ができないし、なにより自分が自分を上手にコントロールできないからこそ、(嫌だと思うと、それに対して動けなくなってしまう)相手のことまで気を回せず、不愉快な思いをさせてしまう。
だから、パートナーシップでそれを繰り返していると、振り回している相手を疲れさせてしまうことも。
「自分はなにが嫌なのか」が分かっていたら、その部分を修正するように相手にお願いをすることだってできるはず。
でも、ただ「嫌だ」という気持ちに振り回されてしまうと、そういった折り合いが付けられなくなってしまう。 それでは相手だって納得いかないでしょうしね。
実は、「自分と向き合えない人」は「人とも向き合えない人」が多い。
自分の気持ちがはっきり分からないから、相手の思いを受け止めることができないんですよね。 だから、コミュニケーションをとるのが苦手な人も多いもの。
人とコミュニケーションをとるのが下手だなと思う人はまずは「自分ときちんと対話する」ことが大切なんですよね。
単に「好き」「嫌い」という感情をキャッチするのではなく、「なぜ好きなのか」「なぜ嫌なのか」を聞いて自分という人間をもっと深く知っていくことが大切、というのか。
相手ときちんと向き合っていないと、相手をよく見ていないから、自分の勝手な想像で、相手像を作り上げてしまうことも。
リアルな相手をきちんと見るようにして、勝手に想像で相手を作り上げないようにしないといつまでたっても、相手とすれ違っていしまうことも。
例えば、喧嘩も、単に相手を「悪人」と決めつけるから悪化することが多い。 単なる悪人はそうそういない。愚かな人はいても。
・その愚かさに気付いて「きちんと指摘する」(教えてあげるのと)
・単に腹を立て、「ひどい人だ」と決めつけて、自己防衛のために「相手の人格を否定する」
のとでは、全然、変わってきますしね。
人には色々な面があるから、いい面もあれば、悪い面もある。
でも、自分にある色々な側面に気付けていない人は、他の人間の色々な側面にも気付けないことも。
「自分と向き合う」と相手の気持ちも分かるようになる。 どうして相手はこんなことを言ったのか?が分かってくるというのか。 「自分だったら、どんなときに、こういうことを言うのだろう?」と考えられるから。
でも、普段から「自分はどうしてこんな風に思ったのだろう?」ということが考えられない人は、相手の気持ちを想像できないところも。
たとえ自分に対しての苦言であっても、相手の気持ちが見えるのと見えないのとでは、自分の対応は全然変わってくる。
相手の気持ちが見えない人は、「どうしてそんなひどいことを言うんだ?迷惑な人だ」という解釈で終わってしまいますしね。
本当は苦言を呈してくれる人ほど、あなたの幸せを願っていることも多いものなのに。(普通の人は面倒だから、何も言わずに距離を空けていきますしね)
そんな解釈では、人といい関係は築けない。
自分と向き合うことってすごく大事なこと。 自分が「自分についている嘘」にもきちんと気付いた方がいい。自分の中にある欲望や醜い部分にも目をそらさず見つめた方がいい。
それを見失っている人が、ラブだの、ピースだのという耳触りのいい言葉を単に表面的に言っているだけの薄っぺらい人になってしまうから。
まずは自分の内側をラブやピースでいっぱいにするためには、自分の「醜い部分」を見て見ぬふりをしてはいけないんですよね。
まずは自分の中にあるその部分(欲望や嫉妬など)を解消していく必要があるから。だからこそ、自分の心の声をきちんと聞くことは重要!
そうしたら、人生を見失わずに済むし、相手の心の声も聞けるようになってくるし、変な誤解をしたり、感情に振り回されたりしなくなるから。
いい恋愛をするためにも、いい人間関係を築くためにも、まずは「自分との深い対話」が大切ですよ!
byコラムニスト・ひかり