「愛」の反対は「憎しみ」ではなく、「無関心」です。
では、「憎しみ」の反対は何かというと、同じく「無関心」なのです。
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自分の内側(カバン)に「憎しみ(腐ったおにぎり)」があったら、それはどんな理由であれ、捨てた方がいいです。
それは、「あんなひどいことをする人がいるから憎しみを持っても仕方ない」というのは、「腐ったおにぎりを渡す人がいるから持っていても仕方ない」と言っているようなもの。
でも、そんなものを持っている方が臭かったり、不愉快な思いをするものです。
だったら、手放さないと損です。(というか、相手の思うつぼです)
「相手が悪いから」といって、そんなものを大事に持っておく必要はありません!
持ち続ける言い訳をする前に、手放さないと、どんどん被害は大きくなります。
だって、持っているだけで、カバンまで臭くなりますしね!
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「憎しみ」の反対は、「許し」とも言います。
ただ、それはとてもじゃないけどハードルが高いこともあるもの。
だったら、もう「自分の人生には居なかった人」くらいに思って、考えない。記憶を消していく、くらいの方がハードルが低いものです。
そのために大切なのが「気持ちを他に向ける」こと。
考えれば考えるほど、記憶が強固に残ってしまうので、考えないためにももっと楽しいことに時間と労力を費やすようにした方がいいのです。
そうしたら、自然と忘れていくものだから。
失恋をしたときもそうですよね。
元カレよりももっと素敵な恋人ができてしまったら、「そんな人、いたっけ?」くらいになるものです(苦笑)。
もちろん失恋をしたときは、きちんと人生経験として学ぶべきことを学んでしまうことは大切です。
(学ぶためにその出来事があり、逆に学んでいないと、同じ失敗を繰り返すから)
でも、そういう作業が終わったら、もうそんな相手に対しては、「無関心」になりましょう。
終わったことだから!
何年も憎しみを抱いて未練も抱いて苦しんでいると、自分の内側から腐っていってしまう。
ヒドイことをした相手が悪い?
いやいや、それはそうとして、相手から渡された腐ったおにぎりを大事に持ち続けているのは、自分自身なのです。
腐ったおにぎりは、ちゃんと捨てましょう!
腐ったおにぎりを渡してきた人のことを怒りながら、その腐ったおにぎりをずっと持ち続けている人の方が“おバカさん”ですよ?
渡してきても、捨てましょう!それだけのことです。
「憎しみ」の反対は、無関心。
そんな憎き相手のために自分の内側を腐らせている必要はありません。
相手が悔しいと思うくらいに自分の内側には、愛と幸せでいっぱいにしましょうね。 そうじゃないと、自分が損だから!
byコラムニスト・ひかり