■この世界での最大のルールとは?
スピリチュアル的な視点でいうと、この世って、実は、「正しい」「正しくない」ってことが、あるわけではないんですよね。
もちろん「人間のルール」としてはあります。でも、そのルールは、国によって変わることもあります。
例えば、日本では一夫一妻制ですが、他国では一夫多妻制や多夫一妻制だってあるので、日本では不倫と言われる関係も、他の国では、不倫相手をパートナーにすることだってできるわけです。
犯罪を犯したときの罪の重さ、罰も国によっても違う。
では、この世の最大のルールって何?というと、
「自分がやった行為に伴うことが、自分に返ってくる」
それに尽きるんですよね。
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欲望を得るために、愛や安らぎを捨てている人もいる。不倫、浮気、裏切り…。
スピリチュアル的な次元で言ってしまえば、それが今、その人にとって得たいことなら、それらを求めることも、アリといったら、アリなんです。
「そんなの、ずるい!」と思う人も、まだ愛や安らぎよりも欲望をほしがっている、とも言える。
ただ、実際にこういう行為をしたら、バチが当たるのではなく、自分が選択したもの、知らない間に選択したものを、得るだけ。
その得るものは、実際に人に攻撃されたり、法的な処分を受けたりすることもあれば、自己嫌悪、後悔、苦悩を得る場合もある。
でも、それは罰ではなく、“自分がなにかを得たときに付いてきたもの”にすぎない。
言うなれば、グリコのおまけのようなもの。おまけがついているのを知らないで、お菓子を手にした人だっているはず。でも、しっかりおかけもついている。
欲望というお菓子を手に入れたときには、後悔、自己嫌悪というおまけもついていたりする。
何かを得ることは、何かを失うこと。片面だけではなく、いつだって物事は表裏一体なんです。
だから、欲望を求めたければ、求めてもいい。ただ、それによるリスクをきちんと背負う覚悟があれば。
そのリスクは思いの外、大きいかもしれない。でも、選んだのだのだから、受けとるしかない。
■「愛すれば、愛される」というルールについて
「愛すれば、愛される」というのも、このルールに当てはまります。
ただ、現実的に、本当の愛を実行できる人は少ないので、(見返りを求める愛ばかり)ニセモノの愛を投げて、「愛が返ってこない」と嘆いていることは多い。
でも、それだけではなく、本当に愛を持って行動したのに、相手を恋人にできない場合ももちろんある。
それは何か?と言うと、実は、恋人同士にならないことで、その人にとっての愛を受け取っていることもあるんです。
類は友を呼ぶ。相手がまだ愛を分かってなければ(愛を持っていなければ)、あなたの愛に対して、返せるものは、恋人になることではないかもしれません。
ただ、相手がもっている唯一の愛情を得られていたりする。感謝だったり、相手も欲望を抑えて、「あなたを利用しないこと」だったり。
実は、それも愛情。
その人にとっては、唯一純度の高い愛だったりもするわけです。(もちろん、相手にとっても無意識の上での行為で、愛という認識はないかもしれませんが)
■自分が選択したものが得られるもの
この世は、「自分が選択したものと、それに付随したものが得られる」ゲームのようなもの。
もちろん、運命的な出来事(寿命、大きな病気、出会いなど)は、前もって決めていることもあるけど、それ以外は、自分で選択し、行動することで、それに伴うものが得られる世界だったりします。
それが分かった今、あなたは何を得ますか?
byコラムニスト・ひかり