■愛を込めてる?
礼儀正しいからって、更に言えば、エスコート上手だからって、そこに愛があるわけではないもの。
意外と愛って、伝わるんですよね。
例えば、会話一つにしても、相手を楽しませるために話しているのか、(=FOR YOU=愛)「自分が好かれたい」「嫌われたくない」(=FOR ME=自己愛)という思いで話しているのかで、全然変わってきますしね。
人は自然と愛を感じるから、それを返したくなる。
それが純度の高い愛であればあるほど、「見返りを求められない」から、もらっても重苦しくないんですよね。
だから、受け取る側にとってその思いは心地よくなり、相手にも与えたくなるから、本当の意味で愛する人は、愛されるのだと思うのです。
もちろん、ずる賢い人はそういう愛情を利用しようとしがちですが、本当の愛を知っている人ほど、それが分かると、むしろ甘やかさないんですよね。
愛ゆえに。
愛を知っている人ほど、自分に向かってくる思いが本当の愛か自己愛なのかを察知してしまう。
だからこそ、人を愛せる人を振り向かせたいと思っている人ほど、きちんと自分も愛せる人にならないと、難しいんですよね。
■あなたは今、どの段階?
結局、「人の道」というのは段階があって、下記のような段階だと思うんです。
(1)自己をコントロールできる
↓
(2)精神的な自立ができる
↓
(3)自分を肯定し、愛せる
↓
(4)特定の人を愛せる(自分を大切にしている上で、人を大切にする)
↓
(5)特定の人だけでなく、より多くの人を愛せる
↓
(6)自己犠牲を感じることなく「人の幸せ=自分の幸せ」だと思えるようになり、より愛を注ぐことができる
※(6)のことで補足すると、基本、人は、自分をまずは大切にする上で人を愛することが大切ですが(そうしないと、「見返りを求めるようになる」ため)、より純度の高い愛になると、「相手の幸せが自分の幸せ」になるので自己犠牲をすることであっても、犠牲になっているとすら思わなくなる、というわけです。
(6)まで行くと「神の域」になっていきますが、そういう人もいなくはないし、天皇陛下とかは、この域でしょうしね。
こういった過程をみんなそれそれが、自分のペースで進んでいると思うものです。
その中で、自分の段階が(4)だけど、自分にアプロ―チをかけてくる相手ががまだ(2)以下の段階の時は、やはり自分を一番大切にした上で人を愛するようになっている分、「物足りなさ」を感じてしまうことはあるかもしれませんね。
(6)の境地の人であれば、それも含めて愛せるのでしょうが。
逆に相手が(3)の段階までいっている場合は、(4)に進みやすいので、そこまでの差はないんですよね。
でも、(2)と(3)の差は、意外と大きい。
つまり、愛を知っている人ほど、その人がまずは、自分を肯定し、受け止め、愛せている人なのかどうかも見えてしまうんですよね。
だから、(2)以下の段階の人は、(4)(5)段階の人とは恋愛しにくかったり。
■トップクラスのホストも知っている「愛」の形とは?
以前、取材で、全国ホストコンテストというのを拝見したことがあるんです(笑)。
そのとき意外だったのが、トップに立つホストであるほど、「自分が愛されたい」という欲求よりも、「客をどう喜ばせるか」の方に重点を置いているんですよね。
そこに本物の愛があるかどうかはさておき(苦笑)、本当に愛されたければ、「客にチヤホヤされたい」といった愛されたがっているようなホストではまだまだ難しいんだなぁと思ったものです。
それでいうと、本当の自己肯定ができている(3)くらいにはなっていないとある程度のポジションのホストにはなれないでしょうしね。
自己肯定できていないと、人から肯定されることばかり求めてしまうから、
相手を喜ばせられる段階ではないんですよね。
それで言えば、今、話題のローランドさんもある意味、サービス精神旺盛ですしね。「男は、俺か、俺以外」とか、ホント、面白い発想ですしね。
(半分、ギャグに聞こえるのは、私だけ・・・?・笑)
あの松本人志さんが「R-1ぐらんぷりに出たらどうだ」と言ったのも、ちょっと納得してしまうくらい(笑)
「人の期待に応えたい」というのも、ある意味、愛ではあるから、
だから、人気があるんでしょうしね。
■まずは、(3)自分を愛せるようになることを目指すべき!
生き方で言えば、(3)を過ぎると、随分、楽になれるものです。
逆に、自分を愛せていない人って人にもそれがキャッチされてしまうから、意外と邪見に扱われやすかったり、イジメられやすかったりするんですよね。「そうしても構わない人」と思われやすいというのか。
(※とはいえ、いじめられていい人なんて、いませんよ!)
だから、まずは自分を愛することを目指しつつ、人を愛せる道に進むのが幸せの道なんでしょうね。
愛を持てるようになりましょ!
byコラムニスト・ひかり