悲しい出来事が起こった時、それに関してうまくっている人に対してひがむのではなく、「あなたは、私みたいに悲しい思いをしなくて、よかったね」と思える人でありたい。
もちろん自分の心の痛みは自分で癒しながら。(※まずは自分を癒さないことには、先には進めないから)
人は不幸な経験をすることで、相手の痛みが分かることがある。その後、自分と同じ経験をした人がいたら、心から「可愛そうに」と思える。
だったら、こんな思いを他の人にはさせたくないな、と思える人でありたい。
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自分が欲しいものを手に入れている人がいても、その人はその人の人生において手に入れているに過ぎない。
自分も自分の人生において、手に入れられるように頑張るしかない。
「みんな平等だ」と思うのと、「みんな、人生は同じだ」と思うのは違う。
みんなそれぞれ人生のテーマがあり、学びがある。
悲しい出来事が起こった時は、今、自分にとって一番学ぶべきことを与えられていると思うべき。
人と比べるのではなく。
人と自分は、人生は同じようなものだと思っていると、相手が手に入れて、自分が手に入らないものがあるときに、深く嫉妬してしまう。
でも、それは関係ない。
相手は相手なりの方法で手に入れたのであって、自分も自分なりの方法で手に入れるしかないのだから。
もしかしたら、相手にとっては必要なものでも、自分にとっては必要ではないものであることもある。
人とばかり比べていると、相手が持っているものを自分が持っていないと、足りない気がしてしまうけど、相手が持っていなくて、自分だけが持っているものだってきっとあるはず。
持っていないものばかり、目を向けていないのか?にも気付かなくてはいけない。
何かを得たら、何かを失う。
何かを得ないからこそ、失わないものもある。
逆に得られなかったことで得られるものもある。
100%良いことも、100%悪いことも、実際はない。
どんな出来事にも、良いことと悪いことが、両方混ざっている。
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少なくとも、自分が不幸なことが起きたときは、自分のような悲しい思いを他の人は経験しないといいな、と思える人でありたい。
そんなとき、自分のことを誇りに思えるから!
コラムニスト・ひかり