人は、いつでもずっとポジティブで元気でいられるわけでもなく、なにかひょんなことがきっかけに、心の闇ののみ込まれそうになることもあるもの。
怒り、悲しみ、孤独・・・。
そんなとき人は、うまくいかない現状のせいにする。
恋愛がうまくいかないからだ。
仕事が順調に進まないからだ。
人間関係がうまくいっていないからだ。
でも、結局、そんなときって、「自分に負けている」んですよね。
これらの外の環境は、もちろん自分のメンタルに影響を与えるものだけど、最終的には、自分の弱さに負けている。
外の環境でメンタルが変わるのであれば、もっと自分が機嫌のよくなる環境に自分の身を置けばいい。
「仕事がある」だのなんだの言っていないで、そんなときはやったっていい仕事なんてできないのだから、1日、仮病を使ってでも仕事を休んで、ぷらっと遠出をするとか、映画を観るとか、会いたい人に会いに行くとか。
心の闇に溺れそうなときは、家に1人でいたらダメ。
散歩でもいいから、とにかく、外に出た方がいい。
世界は広いこと、自分の悩みなんてちっぽけだということに気付くためにも。
人は、他人と比べると、おかしくなる。
「こうなるべき」と幸せを限定すると、おかしくなる。
でも、その前に、今、生きていけないほど、本当に不幸なのか?
今、健康で、何不自由なく生きていて、その上で、なにかを求めていることに気付いた方がいい。
つまり、今、実は困っているわけではなく、自分の欲によって、苦しんでいることを。
本当に今、苦しくて苦しくて生活ができないくらい困っていたら、たぶん、悩んでいる暇はない。
人が悩むときはきまって、暇でつまらないとき。
苦しくて仕方がない時は、実は、悩めるほど今、生活には余裕があることにも、気付いた方がいい。
そして、苦しめているのは、先ほども言ったように、人と比べたり、理想を自分に押し付けたり、欲ばかりが大きくなったとき。
人間って、自分で自分を苦しめるんですよね。
苦しくて仕方がない時は、結局、人の存在ではどうすることもできず、最後は自分で抜け出すしかない。
吹っ切れる。
執着をすてる。
そんな心の殻を破る作業というか。
思い通りの人生を歩んでいる人など、そんなにいるわけではない。欲がある限りは尚更。
だからこそ、自分を追い込まずに、上手に生きていきたいものですね。
byコラムニスト・ひかり