以前、テレビで、ある大女優の波乱な人生を紹介していました。
その女優さんが結婚されたときは、「女性は結婚をしたら、仕事を辞めるもの」というのが常識になっていて、婚約者の彼と一緒にインタビューされているときには、「結婚したら、仕事を辞めなくちゃね!」って言われてました。(結局、彼女は結婚後も仕事を続け、最終的には離婚を選択しました)
こんな時代があったんだ!と改めて驚きました。
不景気になって、旦那さんだけの給与だけではやっていけない家庭も多く、夫婦共働きというのがむしろ多くなってきたけど、それがあったからこそ、女性が社会進出しやすくなった、というのもあるのかもしれません。
今では、結婚しても、子供が生まれても働こうと思えば働けるし、もっと言えば、女性は経済力を持ち、結婚をしなくても生きていけるようにもなりました。
別に推奨するわけではないけど、未婚の母という選択をする人もいるし、海外では籍を入れないで、パートナーと子供を作ったり。そのうち、子供を産めない年齢になった独身女性が養子をもらうという人生スタイルだって、出てくるかもしれません。
何が良い、悪いというのは、人それぞれの価値観。
それよりも言いたいのは、それだけ人生の選択肢が増えた、ということ。そして、それだけの人生の選択肢が増えたことは幸せなことなのに、その分、悩んでいる女性も少なくない、ということ。
これは、どういうことなのか?
結局、選択する自由を得たということは、それを選択するのは、自分の意思であり、自分で責任をとらなくてはいけない、ということなんですよね。
つまり、一昔前のように、結婚したいだろうが、したくないだろうが、相手を好きだろうが、好きではないだろうが、お見合い相手と結婚するのが普通だった時代のときは、結婚生活がうまくいかなくても、「好きでもないのに結婚させられた(だから私は幸せではないのだ)」と思うことだってできた。
でも、今は、自分の意思でそれを選び、それで失敗したとしても、それも自分の責任だったりします。
つまり、それはどういうことか?というと、現代の女性は、より「自分らしさとは何か?」についてきちんと知り、自分が幸せになれる選択をすることが大切になったということ。
今までのルールに流されるままではいられなくなった、現代だからこそ、そんな難しいテーマを与えられているのです。
おそらく、「自分らしさ」なんて一生分からないまま亡くなった人も少なくないと思います。今までは、そこまで自分と向き合わなくても、なんとかやっていけた時代(逆を言えば、自分らしさが分かってしまうと生きづらい時代)だったとも言えます。
だけど、今は、「自分らしさ」が分からないと、この多くの選択肢の中で、迷い続けなくてはいけない。
人と比べ、人に勝っていれば幸せなのか?というと、そんなわけはない。
自分は自分の選択をしなくては幸せになれない。
つまり、現代の女性は、流されるままではなく、きちんと考えなくていかないと、幸せになれないのです。
逆を言うと、自分ときちんと向き合うことができれば、自分にとって本当に幸せだと思える選択ができるので、こんなに幸せなことはありません。
あなたは今、この自由な選択を当たられていることを、幸せに感じていますか?それとも、不幸に感じていますか?
幸せになるのは、あなた次第ですよ!
byコラムニスト・ひかり