私は仕事好きではあるのですが、(というか、好きなことを仕事にしたから好きなだけですが)それでも思うことがあるんです。
「体を壊してまでやる仕事は、ない!」と。
やはり体は資本ですし、体の具合が悪かったら、何を食べても美味しくないし、遊びにも行けないし、それこそ、好きな仕事だって楽しめないし、本末転倒なんですよね。
個人的には、本当にキツイときは病気になる前に仮病を使ってでもお休みした方がいい、とすら思っています。(迷惑をかけない程度に、ではありますが)
そんな状態だったら仕事だってはかどらないので、一旦、きちんと休んだ方が効率的ですしね。(それはズルではなく、「トラブルを未然に防いだ」くらいの感覚でいていいと思います)
そういう私も新入社員の頃は、あまりの理不尽な環境に精神的に参ってしまって、頻繁にじんましんが出てくるようになってしまったことがあります。
当時は、夏に半袖を着ていても、なにかをきっかけにバーッと急にじんましんが出るので、長袖の羽織るものは欠かせませんでした・・・。 病院に行ったりと、お金もかかりましたし、なにより、そういう不調でさらに精神的にしんどかったです。
ホント、病気になってまでやる仕事ってないなぁと思います。
フリーになってからは、取材などは絶対に休めないので体のメンテナンスにはかなり気を遣っています。インタビュー取材で取材相手に風邪をうつしてしまったら、シャレにならないですしね。 だから、健康でいることも仕事の1つだと思っています。
ただ、それは私が自分で時間や仕事量をコントロールできる環境だからだと思うんです。 逆に、会社員の人は、無理を強いられるような環境の場合は、あらゆる手段を使ってでも、身を守った方がいいと思います。
体を壊してからだと、遅いから!
それに、体を壊した方がもっと人に迷惑をかけてしまうこともありますしね。
会社というのは、不思議な基準を持っている人が多くて、同じ仕事量をこなしているのに、効率的に仕事をやっている人よりも残業している人の方が頑張っているように見られたり、仕事はできなくても、上司とよく飲みに行って気に入られている人の方が評価が上がったりすることもあります。
それだけ不確かで不公平な環境だってことなんですよね。学校とは違って。
働き方に正解もないし、社員全員がきちんといい環境で働けているか、なんて隅々まで気を遣ってくれる会社なんて稀だと思います。
だったら、自分も会社をある意味、“利用する”くらいの気持ちで、働いた方がいいような気がします。単に会社に自分の身を捧げるのではなく。(もちろん自分勝手な働きをしろと言っているわけではないですよ?)
そこで技術をきちんと学ぼうとか、人脈を増やしておこうとか、キャリアを積もうとか。そういうのは、その後、転職や起業するときに役立つから。 本当に残念な会社であれば、体を壊す前に転職した方がいいこともありますしね。(大きな会社であれば、異動願いを出してもいいでしょうし)
世の中に会社も仕事もいくらでもあるし、逆に、どんなに自分が仕事を頑張ろうが、会社で自分の代わりになる人だっていくらでも出てくるもの。(会社はそうでなければいけないし)
でも、自分自身の体は交換できないから。大切にしましょうね。
byコラムニスト・ひかり